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初診時に患者さんと「治療ロードマップ」を作成し、継続する治療工程の先にある“ゴールイメージ”の共有を図る。

塚口カイロプラクティックセンター

西部 浩史 先生

江崎器械: 西部先生、本日はお忙しい中取材を受けていただきましてありがとうございます。

西部 浩史 先生(※以降、敬称略): こちらこそありがとうございます。

江崎: 早速ですが、先生とカイロプラクティックの出会いについて教えてください。

西部: はい、私は鍼灸の学校を卒業した後に学校の紹介で鍼灸整骨院に就職をしました。
就職後、2ヶ月くらいでしょうか・・・同級生だった友達から、彼が勤めていた病院の主任に「JCAでカイロプラクティックを勉強してきなさい」といわれたと連絡がありました。ひとりで行くのはいやなので一緒に行こうと誘われたのがきっかけですね。(笑)


江崎: なるほど、それは意外ですね。

西部: ただ、私自身、鍼灸の学校を卒業してたった2ヶ月働いただけですが何も出来ない自分に不安を感じていました。臨床経験も無い私のことを「先生、先生」といってくれる患者さんに何もすることができない。そんな状況をなんとかしたいと。

江崎: カイロプラクティックに出会ったのはある意味、そんな状況を打破できると感じられたからなのですね。

西部: そうですね。これは余談ですが一緒に始めたその彼は途中で挫折してしまいました。(苦笑)そんな彼に数年後会う機会があったのですが彼から「所詮、患者さんなんて良くならないよね」と話された事に愕然としたのを覚えています。患者さんを良くすることではなくどうやって仲良くなるかに力を注いでいたみたいです。それ以上話が続かず悲しかったですねえ。


江崎: そうですか…。
先生は故角野D.C.のところでスタッフとして働き、JCAの近畿支部の講師としてもご活躍されていたそうですね。

西部: 朝からアルバイトに行き、昼から柔道整復師の学校、夜は角野先生のところで働き、日曜日はJCAで勉強・・・気が遠くなるくらい忙しかったです。
その当時25歳くらいで講師をしたのですが、私はスタッフとして働いている身。受講生は開業されている方ばかり。何を聞かれても完璧に答えられるようにと必死に勉強しましたね。実は教える事って一番勉強になるのだと気づきました。自分で学び、それを出力する事で知識が確実なものになる。私が教えた事を実践する人がいるわけですから。
バイメカ研究会という勉強会を立ち上げたのもこの時期で、学生の方にすこしでもカイロプラクティックに触れる機会を増やそうと立ち上げました。毎週、復習や新しいことを勉強しましたね。


開業時は「暇すぎて死ぬかと(笑)」。
3年後には受付の方を雇わないと回らなくなるほど多忙な日々に



江崎: 3足、4足のわらじを履かれていたのですね。
それでは先生はご開業後、20年以上経たれているそうですが、先生が開業されて一番苦労した事を教えてください。

西部: ずばり、開業してから暇すぎて死ぬかと思ったことです!(笑)これが一番つらかったですね。1日1人か2人の患者さんに施術をしてそれが1年間・・・。回りからは「最初は暇だからその間にいっぱい勉強できるよ!」なんていわれていましたが、暇にも程がありましたね。
これは私の考えですが開業する1日前まで世界はその状態で回っていたのです。様は、その状態をどうやって変えていくか?その1人、2人の患者さんとどう向き合っていくかという事が重要なのだと。
1年後にはある程度、患者さんもついてくれましたし、3年後には受付の方を雇わないと回らなくなるくらい忙しくなりました。自費というのは本当に大変なのだとおもいしらされましたね。

江崎: 先生のところは患者さんの数が昨年より多かったと聞きましたが、他の先生方は「2割くらい患者さんが減ってきた」と愚痴をこぼされることも少なくないですが・・・。
なかには値段を下げ色々な対策を講じられる事も多いようです。何か特別な事をされてらっしゃるのですか?

西部: おかげさまで昨年より患者さんの数は増えています。私が開業してから20年、消費税以外で値段を変えたことはありません。逆に治療の質が上がっている分値下げですね。

江崎: といいますと?

西部: 20年前の私の施術と今の私の施術ではまったく違うものです。質が上がっていると核心しています。質が上がってお値段が一緒。値下げになりますよね。

江崎: 確かにそうですね。先生は20分という施術の時間にもこだわっておられるそうですが?

西部: はい、私のオフィスには時計が3つあり、ひとりの患者さんに何分かかっているか?を常に頭に入れています。これは技術の質を向上させる私なりのトレーニングなのです。

江崎: トレーニングといいますと?

西部: 例えば、新しいテクニックを勉強したとします。私もセミナーに参加したりしますが受講した次の日からすぐに実践で使えるように綿密に施術のシナリオを描きます。
例えば私の施術時間は20分ですから、今までの施術内容の質を落とさず、新しいテクニックをいれるとなると今の施術のレベルを上げる必要があります。また残りの時間で新しいテクニックを実践しなければならないということはそのテクニックの質も向上されます。

江崎: それは素晴らしいトレーニング方法ですね。



治療家は『料理人』と同じ。20年前と同じ料理では生き残れない。
新しい技術を学び、お客様の満足度を高めることが重要



西部: 先ほど、江崎さんがおっしゃった「患者さんがこないから価格を下げる」ということは私には考えられません。
私は治療家と料理人は同じだと思っています。完全な技術職ですが、仮に私が20年前と同じ料理を出したとして常連さんは残ってくれるでしょうか? 治療家も同じで、常に新しい技術を学ぶのは当然ながら、どうやって既存の患者さんにも満足感を得てもらう事が大事だと思いますね。その中にはあきさせないようにメニューを考え、一流の接客があり、美しい器に盛り付ける演出があり・・・。
技術は一朝一夕ではできませんが、演出という部分ではみなさんすぐに実践できると思いますよ。
昨年、オフィスをリフォームしたのですがこれは患者さんによい環境で私の施術を受けてもらいたいという思いからです。トイレが使いにくいとお叱りを受ければその部分をなおしました。費用はかかりますが必要なことだと思います。利益の部分は患者さんに還元するという姿勢をあらわしたかったというのが一番の理由ですが。そんな事でも見てくれている人は見てくれています。患者さんは一社会人ということを自覚する事は非常に重要です。中には経営者の方もいらっしゃいますし、そういう方はいろんなことを見られています。隙をなくさないと。

江崎: ただ、カイロプラクティックやリラクゼーションは最初に家計からカットされると思います。またそのことを口にする先生方もすくなくありません。この点について先生はどうお考えですか?

西部: 厳しい言い方かもしれませんが私には言い訳に聞こえます。その施術に対して患者さんが「高い」と感じたからこなくなられたということも考えるべきでしょう。
4000円のものを4000円で売るということを私はしません。1万円のものを4千円で販売するからこそ価値があると思います。このギャップこそが患者さんの満足感なのだと思います。
4000円でも「私に必要だ」と感じていただければ患者さんには来ていただけますし、値下げをする必要はないのです。
適当に施術するから、適当な値段でいいとは思いませんよね? 一生懸命勉強してやっと身に付けた技術を安売りするのではなくそれを「こんなに勉強した、どんなことにも対応できる」という絶対の自信にまで昇華させる事が大事だと思います。
そしてその技術をどうやって披露するか? 技術的なことではないですがこの部分も重要だと思いますね。私は施術前にかならず今日何をやるかというシナリオを立てます。まず今日やることを短期のシナリオ、今後10年でやることを長期のシナリオとして考えます。

江崎: 経営学でよく短期目標、中長期目標といわれるようなものでしょうか?
 
西部: 患者さんも自分がいったいどんな状態なのかと不安に陥るものです。
腰と肩が痛い患者さんがいたとします。その患者さんの肩が良くなっても腰がなかなかよくならなかった場合、その患者さんはなぜ治らないのだろうと不審に思います。その患者さんが来なくなった場合それは先生に責任がありますね。
私は患者さんにあなたのゴールはここです、とまず初診時に説明します。そして今の段階はここですと。痛みを感じられていても、これからよくなるんだと患者さんが理解しているので途中でやめられることはありません。私の患者さんも「10年前の私と比べても今のほうが健康です」といってもらえます。これは非常に重要だと思いますね。

江崎: 最後になりますが、先生の仕事に対する姿勢や重要視している事を教えてください。

西部: 仕事は楽しんでやることだと思います。
最初の10年は知らない事のほうが多くて毎日悪戦苦闘ですが10年間、目的意識を持って取り組めば知っていることのほうが多くなってきますし、難しい症状の方がきても「新しい事を勉強できるな」と前向きに考えられます。治療家である以上、それを辞める以外逃げられない状況は多々あると思います。それに苦手意識を持たずに、一つ一つつぶしていく事が大事だと思いますね。

江崎: 先生のお話もっともっと聞きたいです。多分、読者の先生方もそう思ってらっしゃいますよ。何かの機会に披露していただきたいですね。本日はどうもありがとうございました。

西部: こちらこそありがとうございました。


【塚口カイロプラクティックセンター
西部 浩史 院長

関西鍼灸短期大学卒
行岡整復専門学校卒
鍼灸師・柔道整復師
JCAにてカイロプラクティックを学び、JCA近畿支部で講師を務める。
日本徒手医学会 監事

受付時間: 午前9:00~14:00、午後17:00~22:00(※土曜は午後休診)
定休日:  水曜日、日曜・祝日
〒661-0002 尼崎市塚口町1-14-3 ※阪急塚口駅“北口”より徒歩3分
TEL :06-6421-1711

 



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